ぎふの木の住まい協議会 事務局

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60代ご夫婦が選んだ「住みながら断熱リフォーム」

2026.04.16

凰建設株式会社

設計:森 亨介 監督:田口 功 棟梁:北村 将利

「寒い家」が当たり前だと思っていたこれまでの暮らし。
これからの長い人生を健康に暮らすため、息子さんからの強い勧めもあり住みながら断熱リフォームを実施しました。仮住まいや引っ越しをせず、いつもの暮らしを続けながら行った工事。
その決断の背景と、工事中の様子、リフォームを終えた暮らしの感想を伺いました。

Before

After

Before

After

Before

After

ご家族構成:60代ご夫婦 2人暮らし
お住まい:築30年・2階建て木造住宅
リフォーム内容:住みながら断熱リフォーム
ご相談のきっかけ:息子さんの誘いで凰建設の内覧会に参加

「寒いけど、仕方ない」そう思って暮らしていました

内窓を設置した箇所。元から付いていた外側の窓は、完全には閉まらず隙間が空いており窓から隙間風が入る状態でした。

冬の朝、ファンヒーターを付けると表示された室温は4℃でした。
外気温が0℃の日のことです。

冬になると、各部屋にファンヒーターを設置し、合計で5台ほどを使用していました。
その結果、家族は自然と暖房の前に集まるようになっていたそうです。

「子ども達もファンヒーターの前から離れないんですよね(笑)」

それでも、その暮らしを「不便」だとは感じていませんでした。

「同じ世代で家を建てたお友達も『うちも実際それくらいだよ』って言うから、普通なのかなと思っていました。」

築30年の長年住み慣れたご自宅で、ご夫婦は特別な不満を抱えることなく暮らしていらっしゃいました。

暑さについては、特に問題を感じていなかったそうです。
周囲が田んぼに囲まれ、風がよく通る立地だったこともあり、夏は窓を開けて快適に過ごせていたといいます。

きっかけは、家族の一言

考えが変わったきっかけは、家族の言葉でした。

独立して暮らす子ども達が帰省した際、何気なく口にした一言。

「この家、寒いね」

さらに、息子さんのご友人が泊まりに来た時のこと。
ファンヒーターを付けている室内でもジャンパーを着たまま過ごしている姿を見て、初めて客観的にご自宅について考えたそうです。

「うちって相当寒いのかなと思って。自分たちは慣れてしまっていて分からなかったんです」

そんな中、息子さんからかけられた言葉が、背中を押しました。

「これから人生まだ長いから、この寒い家でずっと暮らしていくのは体にこたえるよ」

リフォーム前も後も、使っている設備は変わりません。

リフォームと聞いて思い浮かべるのは、キッチンやお風呂などの設備更新です。
しかしご夫婦は、設備ではなく断熱にお金をかけることを選びました。

「森さんが最初に、『まずは断熱。使える物は使いましょう。』って仰ってくださったので」

そして決定的だったのが、息子さんに誘われて行った凰建設の完成見学会。
その住宅では、20年前のエアコンが1台動いているだけでした。
断熱性能が高い家なら、古いエアコンでもこんなに暖かくなる、というのを肌で感じて納得できたそうです。

基本的には家の外側から断熱工事を行う「カバー工法断熱リフォーム」

当初から仮住まいをしてリフォームというのは全く考えていなかったというご夫婦。
室内の工事は1週間程度で済む、と事前に聞いていたこともリフォームに踏み切った決め手であったとのこと。

「仮住まいが必要になってどこかに引っ越さないといけないってなったら少し考えていたかも」

普段の生活が続けられ、在宅が必要な期間も1週間で済んだ、「住みながら断熱リフォーム」は共働きのご夫婦にとって最良の選択でした。

実際に工事が始まってからのことを伺うと、意外な回答でした。

「大変だったことや不便なことは、何もなかったですね。
 田口さんは何でも話を聞いてくれて、大工の北村君もすごく優しくて。」

「途中からお手伝いにみえた篠田君も、すごい礼儀正しいんですよ。
 建築業っていかつい人が多いのかなって思ってたけどそうでもないんだね。」

在宅時に工事を進める日も、電話が鳴ると工事の音を止めるなど、騒音や生活への配慮も行き届いていたそうです。

「ほぼ毎日大工さんにお会いできて、どんな些細な事でも質問できたことが良かったですね」

断熱リフォーム後、最も大きな変化は冬の暮らしでした。

「夜中にトイレに行くのも、寒くないんです」

以前は、家の中なのにダウンを羽織って移動していましたが、今ではその必要がありません。

そして特に驚いたのは結露がなくなったことでした。
付いていた窓は、当時主流であったアルミ枠の単板ガラスの窓。冬は毎日ベタベタで、結露取りが日課でした。

二重窓の外と内に温度計を置いて、朝に見るのが楽しみだという奥様。

「外は3℃なのに部屋の中は16℃とか。二重の窓っていうのはすごいんですね。」

結露がすっかりなくなったことに加えて、目に見える温度計からも二重窓の効果を実感されているようでした。

以前は、週に1回灯油を買いに行くのが習慣でした。

「1週間で18リットルのタンクが空になるんですよ」

1ヵ月の灯油代は5万円もかかっていたのが、今年の12月は灯油は不要になり電気代が1万円を切っていました。

「土曜日の朝、6つのポリタンクに灯油を入れてきて、ファンヒーターに補充する手間もなくなりましたし、森さんがファンヒーターはもう要らないって言うので、ヒーターもポリタンクも全部捨てました(笑)」

費用対効果については、このように語られました。

「森さんが、私たちの代では回収できないって仰っていたのでそれは覚悟の上です。
 ですがヒートショックの不安もなくなりましたし、健康を買ったと思っています」

「お風呂は何もやっていないのに、お風呂も脱衣所も暖かくなったね」

お風呂の寒さ対策と言えば、断熱浴槽への入れ替えや浴室暖房の設置というのが主流です。
実際に、同年代のご友人がお風呂を入れ替えるリフォームをされたというお話もありました。

今回の断熱リフォームによって、暖房設備がないお風呂や脱衣所、トイレや廊下も暖かい空間になったことで、生活の中の小さなストレスが解消されていきました。

年末年始には、お子さんやお孫さんらが集まりました。

以前はファンヒーターを付けていても、廊下やその他の部屋は寒いため、ドアを閉めてリビングで過ごしていたそう。

「子供には『あったかいね』『よかったね』って言われました。
 孫は家中を走り回っていましたね。どこもかしこも扉を開けて過ごしていました」

これまで寒くて使わなかった部屋にも、自然と足が向くようになったそうです。

これまでは寒いのが「当たり前」と思って暮らしていたご夫婦が、「住みながら断熱リフォーム」を終えてこんな言葉を残されました。

「工事を終えた今となれば、早くやればよかったです」

「毎日とっても快適です。友人に断熱リフォームの話をしても、あまり興味を持ってもらえないのですが…(笑)」

断熱リフォームは、暮らしを派手に変えるものではありません。

しかし、これまで当たり前だと思っていた生活のストレスから解放され、健康と快適、そして安心できる住まいで包んでくれます。

「寒いのは仕方ない」
そう感じている方は、一度立ち止まって考えてみてください。

 内窓/窓交換 工事 

 断熱工事 

 耐震補強工事 

 ベランダ撤去工事 

構造木造 2階建て
築年数30年
延床面積46.84坪
断熱(改修前) UA値1.41 断熱等級3
(改修後) UA値0.32 断熱等級6

DATA

築年数 / 構造
30年
間取り
6LDK
施工会社
凰建設株式会社
施工期間
1.5ヶ月
敷地面積
118.43坪
延床面積
46.84坪
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