2024.12.31光と風を呼び、家の性能を数値化した環境に優しい家 岐阜県岐阜市 T様邸
凰建設株式会社
チェロやピアノの演奏が趣味のご夫婦は、木が奏でる音色が好きなこともあり、無垢の木があふれる家を切望。自分の好みを熟知している知り合いの建築家に設計を依頼し、それを受け入れてくれる木の家づくりが得意な会社を探していた。偶然見つけた凰建設を建築家と一緒に訪ね図面を見せたところ、建築のプロとして、自然エネルギーを生かすパッシブデザインの考え方が互いに一致。T様ご家族を中心とした三人四脚ともいえる家づくりが始まった。
採光と通風が考えられた家
T様の家は、建物のトップから地面近くまで流れる大胆な屋根が特徴的。土地の形状や周辺環境を考慮して、光と風を効率良く取り入れられるよう、建物の配置や屋根の傾斜度や向きが考えられている。建物の中に高低差をつけることで自然に通風ができ、1年を通して光の入りを考え、窓が配置されている。
確かな数値で納得できた住まいの性能
「設計をもとに凰建設さんが断熱性能、気密性能、エネルギー消費量を計算して細かく数値化してくれました。住まいの性能を理論の通ったかたちで示してくれたことにとても感銘を受けました」とご主人。また、太陽光を活用して電力を使わずにすむ住環境がつくれるよう、13 KWの太陽光発電システムを搭載している。こうした家づくりにより、T様の家は岐阜県で2件目(取得時)のLCCM(ライフサイクルカーボンマイナス)住宅認定を取得。これは建築段階から始まり、生活し、将来の解体・ 廃棄までを通じて発生するCO2の排出量を、太陽光や地熱などの再生可能エネルギーを活用することで、収支がマイナスになる住宅建築であることを示している。
エアコン1台で年中快適、太陽光の設置で売電も可能に
実際の住み心地を尋ねると「6月に入居しましたが、夏は早い時期から1日中売電していました。2階に14帖クラスのエアコンを1台設置しているだけですが、家中がサラッと涼しくて驚きました」と奥様。こうした高性能な家に住むT様の家族の暮らしは、いたって肩の力が抜けた自然体だ。「柱や筋交いといった家を支える木も美しく見えます。火を眺めるのも好きなので、庭に焚火炉を造りました。いずれは土間に暖炉を置く予定です」と笑顔のご夫婦。家族が健やかに暮らしを楽しむ住まいに、木と共鳴したピアノの音色が響いている。
施工:凰建設株式会社