ぎふの木の住まい協議会 事務局

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2025.04.23豊かさと心地良さを持つ木の話

日本人の暮らしの中に昔からあった木の存在。山から木を伐り、さまざまなものに加工して
使ってきたそのサイクルの中で文化が生まれ、自然環境が守られてきたのです。ここで改めて、木がどのような役割を担い私たちにどんな影響を与えてくれるのか。木について話をしてみましょう。

木の家を建てるということ

木造住宅は、住み心地の良さや温もりを与えてくれるだけでなく、私たちの暮らしにとって大切な役割を担っています。それは、地球環境を守ってくれるということ。最も重要な環境問題である地球温暖化に対して、木材、木造住宅は二酸化炭素の排出量削減に貢献。県産材を利用して家づくりをすることで、その貢献度は更に高まります。木の家に住む意義を、子どもたちが暮らす未来のことも見据えて考えていきましょう。

「木の家は森を育み地球環境を守る」

県産材(国産材)の利用

岐阜県は森林率全国2位。県土の81%が森林に覆われている。住宅を建てる際に県産材を積極的に利用することで、定期的な伐採や間伐が行われるようになり、森林整備の面において、地元の環境保全につながる。また、林業や地域経済の活性化にもつながっている。

CO2の削減

木はある程度成長すると二酸化炭素を吸収しなくなるので、人の手によって循環させる人工林は、自然林の2倍近くの二酸化炭素吸収能力があると言われている。県産材の使用により、木材の輸送距離が短くなれば、輸送にかかる二酸化炭素の排出も低減される。

低炭素化に貢献

木材は二酸化炭素を吸収しながら成長し、伐採された後も家や家具として炭素を固定し続ける。また、木造住宅の材料に由来する二酸化炭素の排出量は、鉄筋コンクリート造に比べて約3割程度と言われており、低炭素化に貢献。環境への負担が少ない資材と言える。日本の二酸化炭素の総排出量の約50%が都市部の家庭と会社などの業務部門からの排出で占めているので、家庭における低炭素化も重要だ。

木質バイオマスの活用と化石燃料の削減

「バイオマス」とは「再生可能な、生物由来の有機性資源化石燃料(化石燃料は除く)」のことを呼ぶ。伐採や造材の際や製材の過程で出た、枝・樹皮・木クズなどから作る木材チップや木質ペレットなどの木質燃料を化石燃料の代わりに利用することで、二酸化炭素の排出を削減することができる。











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