2024.12.31薪棚づくりからスタートした薪ストーブのある暮らし 岐阜県美濃加茂市 Y様邸
富田製材株式会社
アドバイスを受けて薪棚づくりや薪の調達も
2 0 2 0年に富田製材で新居を建てたY様。依頼のきっかけは、散歩中にたまたま見かけた建築現場の掃除風景や、職人さんが近所の人たちに挨拶をする様子に好印象を抱いたことから「ここにお願いしたら安心できると思いました」とY様。寒さの厳しい土地柄、当初薪ストーブを設置するプランで考えたものの、自分たちには贅沢ではないかと思い見送ったという。しかし、暮らすうちに薪ストーブへの思いを強くしたY様は、再度富田製材の酒向和幸社長に相談。自身も薪ストーブ愛好家でもある酒向社長のアドバイスを受けて、次の冬に向けての導入を決めたそうだ。「社長さんの顔が見える会社なので、ちょっとしたことも相談しやすいんですよ」とY様が話すのも、同社が常に地域密着を心掛けてきた工務店だからこそ。技術的な相談はもとより、薪の準備方法や建築端材の融通など、工務店と施主にとどまらない関係を築き、薪ストーブ談議に盛り上がっていった。
木を伐り出し薪割りも。薪ストーブから広がる世界
薪ストーブの設置に先がけて、Y様がまず取り掛かったのが薪棚づくりだった。というのも、薪が十分に乾いていないとよく燃えないため、一般的に二夏越した薪が良いとされているからだ。それまでのY様はDIY未経験。もっぱらインドア派だったこともあり、「1つ目は完成まで1カ月近くかかりました」と試行錯誤しながらの作業だったことがうかがえる。その後は空き時間を利用しては薪棚づくりに励み、3連の薪棚をはじめ、3箇所に薪棚を製作。同時に薪割りも進め、10カ月足らずで全ての薪棚に薪を用意するまでになった。「久しぶりに訪ねるとたくさんの薪が積んであって驚きましたよ」とその精力的な仕事ぶりに酒向社長も驚くほど。薪を集めるにあたっては、職場の薪ストーブ仲間と知り合いの山へ薪を伐り出しに行く「木こりクラブ」を結成。すっかりアウトドアの時間も増えているそうだ。「休日は山へ行ったり、薪割りをしたりするようになって、体力もついたようにも思いますし、思考がポジティブになってきたと思います」と、汗をかく作業が思いの外の変化をもたらした。念願の火入れが10月にようやく済み、普段からキッチンに立つY様にとっては、薪ストーブを活用した料理づくりも楽しみの1つ。薪ストーブの先輩である「酒向社長おすすめのピザにまず挑戦したいですね」。思い切って導入した薪ストーブにまつわる作業が、「ある意味贅沢な時間になっている」というY様。ますます暮らしが充実している様子だ。
施工:富田製材株式会社