ぎふの木の住まい協議会 事務局

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木の温もりに囲まれた家族と変化する家

2025.01.10

設計:森 亨介 デザイン:森島 朱音 監督:田口 功 棟梁:篠田 誠也

外観

ホワイトのガルバリウム鋼板が爽やかな印象の外観です。
屋根までホワイトで合わせたコーディネートは珍しいですが、木部のアクセントがあることでワントーンでまとまめた上品な印象になります。

西側道路を生かした三角の大屋根の形をご提案しました。太陽光は屋根貸しサービスを契約され、東西面に搭載しています。
この屋根形状にすることで、家電製品の稼働が忙しくなりがちな夕方まで自家発電で電気を賄えるメリットがあります。

木部は、岐阜県産の杉材にウッドロングエコを塗装しました。
初めから経年変化した後の木の姿に近い色味になり、自然な木の姿が好きなお施主にぴったりの組み合わせです。

存在感のない外部物置

外壁に紛れて扉があるのがお分かりでしょうか?
実は奥行き60cmほどの外部物置を住宅部分に組み込んでしまっています。
存在を隠してスマートに、機能性抜群の外部物置も注文住宅ならではの設計アイデア!

ウッドデッキの玄関ポーチ

遊び心のあるお施主様でしたので、定番ではありませんがウッドデッキポーチをご提案させていただきました。外壁と軒裏の板張りとも相性良く、しっかり軒の出があるウッドデッキは雨にも強いです。木に囲まれたアプローチにワクワクします♪

敢えて足元は見せる

玄関扉の前は、板張りの目隠しを設けています。敢えて足元を見せるのは防犯が理由です。
道路からの視線を完全に遮らない、かつ暮らしのプライバシーも確保します。

内観

一番に目を惹くリビングの3本の丸太は、凰建設の春のトレッキングにてお施主様自ら切り倒してきた東農桧です。
木こりさんの監督・指導の下、人生初めての伐採体験!皮むき作業は子どもたちも一緒に取り組みました。
一生に一度の家づくりの思い出、そして大黒柱として今後の家族と家の成長を見守ってくれます。

床と天井は岐阜県産の杉材です。同じ向きで揃えることで視覚的に空間が長く伸びるように感じられます。

畳コーナーは、ロールスクリーンを隠しており年に1~2度必要になる客間としても活用できます。

仕事から帰り玄関を開けると奥まで視線が抜けて家族の様子が見えます。
玄関には作業スペースを兼ねた広い土間と、趣味の工作部屋があり、玄関ホールとリビングを仕切る扉は設けていません。
高気密高断熱で全館空調が計算された家では、玄関も暖かいのです。
また、お施主様の来客頻度や暮らし方から「玄関ホール」がない間取りをご提案しました。
不要な仕切りがないことで、日常の動線が短くなる、部屋が広くなる、コストダウンといった高気密高断熱住宅だからこそ得られるメリットがあります。

2階は寝室と広いホールを準備しています。

将来的にこのホールがお子様2人のお部屋になります。

空調計画

冷房は、2階の壁掛けエアコン(4.0kW/14畳用)を使用します。アパートでも使っていたエアコンです。
吹き抜けと階段室で家の空気循環を作り出し、家中を快適に空調します。
冷気の届きにくい寝室には仕掛けを設けています。

暖房は、床下エアコン(2.2kW/6畳用)を設置しています。床暖房のように足元が一番暖かくなるため、赤ちゃんからお年寄りまで快適な冬を過ごせます。
更に床に設けるガラリの大きさと配置は、エアコンの風量と各部屋の熱の逃げやすさから計算をしています。

換気は第三種換気+パッシブ換気を採用しています。冬に動くパッシブ換気は、機械を使わず自然の動力だけで換気をまかないます。高気密高断熱住宅の家の外に対する防音に加え、室内の機械音もなくすことで図書館のように静かな住生活を実現します。

構造・性能数値

構造木造軸組工法 2階建て
敷地面積202.80 ㎡(61.35 坪)
延べ床面積105.17 ㎡(31.81 坪)
耐震性能耐震等級3
(許容応力度計算)
断熱性能UA値 0.29 W/(㎡・K) 
断熱等級6
太陽光発電14.90kW(LIXIL建て得)
設計・建設住宅性能評価 取得
長期優良住宅 認定

お客様の声

とてもワクワクする、楽しい家づくりを体験できました

設計打ち合わせから施工まで、全ての過程を通じてとてもワクワクする、楽しい家づくりを体験することができました。

ここで家づくりをしてよかったな、と感じた瞬間は何度もありました。

打ち合わせで悩みが出た時に根気よく一緒に考えてくださった時、森さんや森島さんから素敵な提案を受けたとき、子供が楽しそうに託児から戻ってきたとき、笑顔が飛び交う活気の良い上棟を体験したとき、素敵な上棟式やお餅まきをさせていただいたとき、施工中頻繁に現場に行って色々聞いてもどの方も嫌な顔一つせず対応していただいたとき、関係会社のどの方も気さくに色々教えてくださったのも印象に残っています。

篠田さんの素敵な納まりを見たときや、田口さんの気の利いた提案を聞いたとき、トレッキングツアーでの体験や、丸柱が運ばれ、家に組み込まれていくのを見たとき、まだまだ書ききれないくらい沢山の事が心に残っています。

家づくり当初、あいまいだった「夢」でしたが、凰建設さんは想像を超えて「カタチ」にしてくれました。

素敵な雰囲気の温かい家、家族一同今から住むのがとてもとても楽しみです。

家の一生がより長く続くよう、最初の住み手として大切に住んでいきたいと思います。

本当に色々とありがとうございました。

また今後とも末永くよろしくお願いいたします。

DATA

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